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大地のご加護がありますように

3-6

「だから、私にあなたを守らせて!」
 爛の放った言葉に、俺はただただ唖然とするしかできなかった。
 確かに、何か身の回りに不穏な動きがあることはひしひしと感じている。
 でも、さぁ?
 突然、しかも一ヶ月もの間避けていた人の一人に、こんなことを言われるなんて思ってもいなかった。
 もしかして、本当に何か、本当に分からない何かが始まろうとしているんじゃないだろうか。
 しかも、それは俺の身に危ない何かかもしれない。
 そんな俺の抱える一抹の不安をよそに、相変わらずグラウンドからは元気な生徒の声が聞こえてきた。
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